相模原市緑区 2017/11/3
「第24回 甲州街道小原宿本陣祭」に
行ってきました!!
<歴史的背景>
江戸時代、各大名は自領から江戸へ、江戸から自領へと行き来する
参勤交代が行われ数百~数千人の大名行列で移動しました。
江戸へと繋がる街道や宿場町は整備され「甲州街道」は五街道の1つ
「小原宿」は9番目の宿場町で難所である小仏峠を前に重要でした。
第24回 甲州街道小原宿本陣祭
11月3日の相模原市緑区の天気は晴天で暖かく、おでかけ日和でした。
開催会場となる小原宿本陣へは最寄り駅である「相模湖駅」で下車
のどかで懐かしい里山風景を眺めながら、甲州街道を歩くこと20分
会場までは所々にある「小原宿本陣祭」の旗が案内してくれます。
会場が近づくに連れ、宿場町時代を思い出させる家並みが現れます。
その一角に県指定重要文化財である小原宿本陣屋敷があります。
屋敷内には復元された駕籠、当時の道具・家財などが展示されています。
※本陣屋敷(大名が使用した宿)は見学無料です。
来館記念スタンプには相模原市緑区キャラクター「ミウル」も描かれています。
本陣の庭では大名茶会(野点)が行われ、お茶を楽しむ姿が見えました。
※野点(読み:のだて)
春や秋の穏やかな日に野外で自然の風物に接しながら茶をたてることです。
江戸時代の大名は休憩をかねて季節の移り行く様子と茶を楽しみました。
小原宿本陣屋敷のすぐ先に、小原の郷があります。
小原宿本陣に保管されていた古文書や資料が展示されています。
小原の郷の広場では地元や近隣地域の特産物販売・模擬店など
ステージでは様々なパフォーマンスが行われ、たくさんの人で賑わってました。
※本陣おやき(野沢菜)を頂きました!餡子入りもあります。
もっちりとした食感の生地の中に溢れるほど野沢菜が入っていて
ほんの少し辛めの味が生地と合い、熱々で美味しかったです。
出立の儀が行われ、いよいよ大名行列がはじまります。
出陣太鼓が披露され、勇壮な和太鼓の音と迫力の演技が心と体に響きます。
川越藩火縄銃鉄砲隊が隊列を組み、空に向かって火縄銃を構え
「放て!」の号令で一斉に打ち放します。
火縄銃の爆音が会場に響き渡り、白い煙が立ち上がります。
火縄銃の合図で、甲州に向けて大名行列の出立です。
「下に~、下に~」と供侍の掛け声に続き、奉行、近習、殿様、姫様と続きます。
江戸時代の甲州街道の大名行列が甦ります。
途中立ち止まり奴の舞が披露され、4m近くもある長い毛槍を投げ渡す様に
観客からは歓声が上がり、大きな拍手が送られました。
それぞれの役、着物や履物、道具までもが当時の様子を彷彿させます。
長大で華美な大名行列は見事で、深い感銘を受けました。
歴史には流れがあり、繋がりがあります。
どう繋がっているのか考えることで、たくさんのことが学べます。
「小原宿本陣祭」は催し物が目白押しで、歴史も楽しく学べました。
※大名行列役者は募集が行われ一般の方からも選出されます。
本年度の殿様役は加山俊夫市長、姫役は中学校教諭の方でした。
*他にもたくさんの見所があり、地域の住民のみなさんが大切に受け継いできた歴史や文化、日本の伝統芸能を肌で感じることができました。
*小原宿ならではの里山風景が、より一層、江戸時代にタイムスリップしたような不思議な気分にさせてくれます。みなさんも、里山風景と歴史文化が織りなすイベント「小原宿本陣祭」へ、是非お越しください!!